出不精女が出掛けた日のこと

出不精なわたしが出かけた時に更新します。ほんの少しでも、そこを訪れようと思っている方の参考になればいいな……

【ネタバレ】目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました

目 非常にはっきりとわからない展に行ってきました。



感性の無いわたしの端的な感想としては「出来のいい推理小説を期待していたら、トリックがわかりにくく大したことなかった」です。



この展示はSNSで話題になっており、発信した方のツイートの「ある仕掛けがあり、それを理解した瞬間、世界の認識が変わってゾッとする」という言葉に引かれて行くことにしたのですが……どうやら「合う・合わない」があったようです。



メディアではネタバレ厳禁だそうですが、一般客に関しては言われていませんので、以下は内容に関してガッツリ触れた感想を書きます。



※展示の紹介をしたいわけでも、わたしの考察を聞いてほしいわけではなく、ただただモヤモヤするので吐き出したいだけです。



※ネタバレを踏むとおもしろさが激減する展示だと思うので、行こうと考えている方にはオススメしません!



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※非常にはっきりとわからない展のネタバレがあります。お気を付けください。





あれって……どういう風に鑑賞したら良かったんでしょうか?



わたしが見たのは、
①7階の展示全体
②7階の作品を布で隠し、荷物を運び、運んだ荷物を元の場所に戻し、作品から布を取り去るスタッフ(虚無の時間。体感30分)
③8階の展示全体
です。



1階のチケット売り場に並んでいる時は、搬入作業中と思しき現場に「フ〜ン 千葉市美術館の見せ方ってそんなもんなのね〜 ヘェ〜」と内心ナメた態度をとっていたのですが、7階に着いて展示室に入った瞬間に、それすらも作品だったことに気付きました。



見知った美術品の体をなしていない作品をどう鑑賞すればいいかわからず、「これが作品なんだね……?」「どういうこと……?」「全然わからない……」と同行者と小声でヒソヒソしていたところに、スタッフ2名が登場。



丸い絵に白い布をかけ、客を通路から退かせた後、のろのろとした動きで荷物を移動させ始めるスタッフ。その遅さにイライラする同行者(笑)



突然開始されたパフォーマンスに戸惑いながらも、しばらくは「全ての荷物を退かせた後に、何か目の覚めるような驚きが待っているかもしれない」という期待を持って見ていました。



しかし途中から、作業が終わったとしても展示室に劇的な変化が起こらなさそうなことを察し、同行者と今後の展開を推測しながら小声で話していました。



その会話の中で
「8階に行ったら答え合わせができるのかな?("7階と8階の景色は似通っている"が微妙に違う箇所があって、その微妙に違う箇所からヒントを得られて、何かしら目の覚めるような答えが導けるのでは?という考えのもと)」
「これを全部移動させた後、元の場所に一つずつ戻していったらどうする?」
ということも話したのですが……



そんなことしなければ良かったです。



推測通り、スタッフは移動させたばかりの荷物を元の場所に動かし始め、わたしたちが過ごしたのは虚無の時間であることがわかってしまいましたし、
8階の展示室を見た時の感動も全然無かったです。



率先して8階の展示室に向かっていった同行者も、「あっ "やっぱりそう"だよ!」と言っていたので、2人とも色々と推測をする中で、7階と8階がほとんど同じ風景であることが想像できてしまったのだと思います。



一応、7階とどこか違う箇所が無いか見て歩き、「この55%って表示、下にもあったっけ?」「この青い箱は無かったような……」と疑問に思うこともあり、だから(間違い探しの答えを確かめる術を無くすために)写真撮影が禁止なのか……!?とも思いました。



それに、エレベーターの並ぶ壁の階数表示が隠されていることに対して「自分がどちらの階にいるかわからなくするように隠してあるのか?」とも思いました。



でも、感じたこととしてはそれだけで、「仕掛け」に気付いて世界の認識が変わるなどということは起こりませんでした。



仕掛けって、何でした?
7階と8階の展示が全く同じことですか……?
(もしもそうであれば、2つの部屋が全く同じ・エレベーターの階数表示をごまかすというトリックを名探偵コナンで予習してあるので、特にハッとするような作品ではなかったなあと感じてしまうのですが……)



正直、非常にはっきりとわからない展を見ただけなら、これはこういうものなのかなーわたしには合わなかったなーという感想だけで済んだと思います。
ただ、みんなの言う「仕掛け」がわからなかったことにひたすらモヤモヤしてしまいます。SNSを見ても、仕掛けがわかった方がたくさんいるようなので……



「2つの階が全く同じで、エレベーターに乗ると自分のいる場所がどこなのかわからなくなる」ということではなく、もっとすごい仕掛けがあったのでしょうか?



もしもこれ以外の「仕掛け」が無く、この展示の意図が自分の存在・居場所が曖昧なものだと感じさせることであったのなら、わたしには刺さらなかったということですね。



19/12/23追記
コメントしてくださった皆様、ありがとうございます。
お返事しようと思ったのですが、疑問ばかりが浮かんできてまとまりのない文章になってしまいそうなので控えさせていただきます、すみません。
しっかり読んで、自分の記憶と比べたり、あそこをもっと見ておけば良かったのかなあなどと色々考えさせていただいています。ありがとうございます。